血糖の変動について
低血糖
糖尿病の治療に、飲み薬あるいはインスリンを使用している人で、最も注意すべきことは、低血糖です。 一般的に血糖値が69mg / dl 以下のときを低血糖といいます。治台療中に血糖コントロールが改善してくると、低血糖を経験することがあります。 低血糖の症状、原因そして対処処方法を覚えておくことが大切です。
異常な空腹感、脱力感、 冷や汗、 動煙、 手足のふるえなどです。そのまま放置すると意識がなくなることもあります。
症状
空腹感 | 倦怠感·あくび | 頭痛·頭重感·旧気 | 動博めまい冷汗·震え | けいれん | 昏睡 |
原因
- 食事を抜いたとき、時間が遅れた時
- 激しい運動·空腹時の運動
- インスリン、飲み薬の効きすぎ
対処方法
低血糖になったら…ただちにブドウ糖(10g)や砂糖(10~20g)、ジュースで糖分をとりましょう。ブドウ糖を多く含んでいるジュースとして炭酸飲料水(150~200m 1)があります。
アカルボース(グルコバイ®)、ポグリボース (ポグリボース OD®)、ミグリテール(セイブル®)といったα- グルコシダーゼ阻害薬を服用している人は、砂糖では吸収されず、血糖も上がらないため、すでに分解されていて吸収されやすいブドウ糖を服用してください。
血糖測定器を持っている人は、3O 分後に血糖測定を行ってください。30分後に血糖を測って 69 mg/dl 以下であればもう一度ブドウ糖または砂糖を服用してください。
低血糖は不意に起こることがあります。 常に、ブドウ糖や砂糖を携帯しておきましょう。
ブドウ糖や砂糖をなめても症状が治まらない場合は受診しましょう。
※入院中の方は症状が出たら看護師に知らせてください。
高血糖
症状
のどが渇く、水分を多くとる、 多尿、 疲労感、 腹痛、吐き気などです。そのまま放置すると意識不明になる事もあり危険です。 このような症状が見られたときにはすぐに病院を受診し、 診察を受けてください。
原因
- インスリン、内服薬を急にやめる
- 食事の不摂生
- 発熱を伴う感染症
- ストレスのあるとき
- 運動不足
病気時の対策(シック デイ)
病気はからだにとって大きなストレスとなります。 特に糖尿病の患者様はインスリンの分泌や働きが悪くなり血糖が上昇します。また、発熱や下痢が続き食事がとれなくなると、脱水となり血液が濃縮されます。このことも血糖を上げる原因となります。このような事態を乗り切るためにはどうすればいいか紹介します。
他の病気にかかったら
安静について
運動は避け、安静にして体力の消耗を防ぎましょう。
自己測定について
体重、体温、どれだけ水分がとれたかを自己管理ノートに記入しておきましょう。血糖測定を行っている人は、 いつもより測定の回数を増やしてください。また主治医、医療機関との連携方法を確認しておきましょう。(特に休日、夜間)
内服薬やインスリンについて
自分の判断で内服やインスリンを中止しないようにして、対処方法はあらかじめ主治医に聞いておきましょう。 体調の悪い時には血糖も高くなることがあります。1日経っても症状が改善しなければ、 早めに受診しましょう。
食事について
発熱や下痢があったり、吐いたりする場合には脱水になり、血糖が高くなりやすいので、水分をできるだけとるようにしましょう。 消化がよく食べやすいものを選んで食べてください。
検査などで食事を抜くように説明された場合
できるだけ朝一番に検査してもらえるよう予約をして、検査の後に薬を使い、食事をしましょう。また、検査が昼近くになる場合は、必ず医師に相談し検査当日の薬の使い方を確認しておきましょう。
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